「これからも母校に貢献したい」
Q佐々木さんはIPU卒業後、IPUで働かれています。母校の大学職員になられたのはなぜですか?
IPUで成長させてもらった恩を感じていたし、楽しくて良い大学だなとも思っていました。就職活動時に、ゼミの担任から、大学を運営する学校法人創志学園で働かないかと誘われて、母校の大学で働けるんだったらやりたいですと答えたんです。東京都の教員採用試験に合格して岡山県警にも受かっていたので、選択肢は3つありました。その中でも、自分は母校に貢献したいと感じていたんです。なので、僕と同じように環太平洋大学を好きな学生を1人でも増やせたらなと思いました。
Q大学職員時代はどんな仕事をされていましたか?
はじめの学生支援課時代は、主に奨学金の担当ですね。保険も取り扱っていて、学生が学内で怪我した際の申請や処理とか。あとは学園祭のようなイベントで学生の補助についていました。
Q当時の仕事で何に喜びを感じていましたか?
学生支援課は学生に1番近い環境なので、若い力をもらえました。大学生にとっては少し難しい奨学金書類の手続きやイベントを通じて、彼らが段々成長していく姿を直で見られます。教員と同じぐらい近い距離で、成長を感じていました。
「同期に負けたくなくてオーストラリアへ」
Qオーストラリアに留学した理由を教えてください。
理由のひとつは、IPUで同期だった友人らに負けたくなかったことです。学生時代、実家から通っていたのですが、僕の在学当時、IPU生の9割以上が岡山県外出身でした。18歳くらいで親元を離れるのは勇気がいると思うので、尊敬していました。さらにスポーツの盛んな大学なので、甲子園に出たとか、インターハイで優勝したとか、日本代表だったとか、周りはすごい人たちの集団で。彼らに勝てないなと思っていたんです。そんな友人らは、社会に出て上場企業に勤めたり公務員になったり家業を継いだり、また活躍しているじゃないですか。僕は何も成長してないんじゃないか、とジレンマがあって。勉強やスポーツでは周りの人に勝てなかったんですけど、社会人として何か勝ちたいなと思っていました。
昔から海外には興味があって、将来後悔したくなかったので、若いうちに行きたかったんです。英語も話せない人脈もない状態で海外に行くのは、入学当時のみんなと同じくらい勇気がいること、もしくは少し僕のほうがチャレンジだろうと思って。自分の力で生活するのが目標でした。
「人と共有することが喜びだと気づいた」
Q留学してどうでしたか?
組織で働くのと違ってしがらみがなくなるから、絶対楽だろうなと思っていたんです。オーストラリアはすごい綺麗なところで、愉快な人間が多くて美味しいものも多くて、日々刺激的でした。なんですけど、なんかちょっと面白くなくて。その理由は「隣に共有できる人がいないからだ」と。自分にとって一番重要なのは、仲間とか家族とかと感情を共有しながら生きていくこと。僕にとってはそれが喜びで幸せだと気づいたんです。
「大学の仕事は日本を支えている」
Q帰国後、IPUの大学職員に戻ってソニー生命に転職されたのはなぜですか?
ソニー生命のライフプランナーの採用は、基本的にヘッドハンティングです。当時の営業所長から話を聞き、やってみたいと思いました。でも海外留学が決まっていたので、帰国してからでも遅くないなと。帰国当時は、入社のために必要なライフプランナーの採用基準の一つである社会人としてのキャリアが足らず、どこかで働く必要があり悩んでいたところ、理事長に声をかけていただけて。「またIPUで働けばいいじゃない」って言ってもらえたんです。以前自分の都合で辞めたのに、また誘ってもらえる、こんなありがたいことはないなと。最初の3年でできなかったことをやろうと思い、IPUに戻らせて頂きました。
Qお仕事について時系列でお聞きします。帰国後のIPUでは、どんなお仕事をされていましたか?
広報課で、主な業務は学生募集です。大学案内の制作やCMの作成、ホームページの運用や広告、高校生や保護者に向けた大学説明会の実施などをしていました。
Q楽しかった・やりがいはありましたか?
私立大学は学生募集ができてナンボな世界で、その中核を担ってるのは広報課なんです。自分たち広報課の考えによって、世間が持つ大学の印象が変わります。大きな予算を動かして、経営に関わる中核に携われるところが、1番楽しかったかもしれません。また大学職員全体の話なんですけど、大学生って社会に出る最後の砦なんです。大学は生産性人口を輩出する最高機関で、ある意味大学の仕事は日本を支えている。そう考えていたので、とてもやりがいがあると思っていましたね。
「仲間たちとずっと豊かに生活できる仕事」
Qソニー生命で働きたいと考えていたとのことですが、どこに魅力を感じたのでしょうか?
僕は、年を重ねても友人と付き合っていきたいと思っています。けれど大人になると、学生時代の友人と会う機会は減るじゃないですか。しだいに付き合いがなくなるのが、僕は嫌だったんです。どうしたら仲間たちとずっと豊かに生活をしていけるか、と考えました。人が生きる上で何に困るかといえば、お金だと思うんですよ。自分がお金のスペシャリストになってコンサルティングできるようになれば、周りの人間を豊かにできると思ったんです。ソニー生命のライフプランナーは、生命保険だけでなく資金面含め一生涯にわたってお客さまをサポートできる仕事なんです。そこに魅了されました。
僕にとっては、ずっと隣にみんながいてさまざまなことを共有するのが、楽しい生き方。それをビジネスに変えるのであれば、ソニー生命のライフプランナーという仕事が1番適しているだろうと思いました。
「人の感情が動くときに寄り添う」
Qライフプランナーとは、具体的にどのような仕事をされているんですか?
ライフプランナーの仕事は、「どんな状況でもお客様に経済的困窮をさせない」ことです。「人の感情が動くとき、お金が動く」と僕は考えていて、子どもが生まれて嬉しいとか、ケガや病気をしたり災害が起きたりして悲しいとか。喜んだり悲しんだりするイベントには必ずお金が動きます。子どもが生まれたら教育資金、病気をしたら治療費。家を買うなら住宅ローンの組み方や金利、お子さんが進学して奨学金を借りる場合は、奨学金をどう借りてどう返すか。万が一のときは残された家族の生活費。人生にはお金の悩みが絶えません。
そんなときに、担当者として人生を伴走する。「ライフプランに沿ってアドバイスしてくれるお金のプロが横についている」そんなイメージですかね。会社には税理士さんや銀行員がついていますが、1番アドバイスを求めてるのは、おそらく個人です。今僕は営業所長なので、プロフェッショナルであるライフプランナーを採用して育成する仕事をしています。
Q特定の商品を売るだけでなく、人生に伴走してくれるのですね
そのとおりです。お客様一人一人が思い描く未来を実現し、資金面でも困らない人生をサポートし、伴走していくイメージです。
Q入社して何が大変でしたか?
営業ってこんなに厳しいのかと思いましたね。目に見えないものを提供する難しさがありました。あとは勉強です(笑)入社時は知識がゼロ。しかしお客様に生命保険や金融をはじめとした様々な情報をお伝えする機会も多いので、普通の人が知らないことを勉強しなければなりません。知識レベルを上げる過程が大変でした。
Qどのように乗り越えましたか?
勉強を習慣にすることです。習慣を身につけるためにトレーニングしました。
生活のありとあらゆる場所に情報は溢れています。運転していても、テレビを見ていても、飲みに行っても、全ての時間が勉強だと思いながら生活をしています。
「giverであれ」
Q人を育成する立場である営業所長を志したのはなぜでしょう?
入社1年目は、年間で約130世帯のご契約をお預かりしました。営業マンだと、どう頑張ってもそれぐらいが上限なんですよ。でも仮に僕と同じ考えのライフプランナーが10人いたら、1年間で1,300世帯の家族を守れます。
僕は、岡山県を、ひいては日本を守りたい。ライフプランナーを育てて増やしたほうが世の中の貢献になると思ったので、所長になりました。
Q営業所長になってから、それまでのイメージとギャップはありましたか?
やっぱり育成は大変です。自分の物差しだけではできないし、自身が人間として成長しないと採用したライフプランナーも成功しないと感じますね。あとは採用ってヘッドハンティングなんですけど、そう簡単に優秀な人間には会えません。誰でもいいわけではないし、人生かけて転職するわけですから「生涯を通じてこの仕事ができる人間を厳選採用する」難しさがあります。
Q優秀な人材を採用するために、意識されていることはなんですか?
常に多種多様な人に会うことと、人に貢献することです。僕は「giver」と言ってるんですけど、誰かのために何かできないか。誰かに貢献できないか。という風に何かを常に提供するよう意識していますね。
「みんなでやるから楽しい」
Q所長になってからのやりがいは何ですか?
僕は昔から、個々で動くよりチームでやるほうが楽しいと感じていました。学生時代は野球部でしたが、1人でいい結果が出てもそんなに気持ち良くなくて。みんなで喜びや悔しさを共有するのが、僕は好きです。営業所長ってそういう感じなんです。先日、僕の営業所が全国で表彰されたんですけど、自分が表彰されることよりも何倍もチームの表彰が嬉しいですね。みんな人生を賭けて転職してきているので、みんなの成長を見ると、採用して来てくれてよかったなと心から感じます。
Q組織の中にロールモデルはいますか?
僕を採用してくれた営業所長です。今はソニー生命の最年少支社長なんですよ。その人に魅力を感じて、僕は入社しました。
Qどのような方ですか?
頭が良くて、かっこよくて、カリスマ性があって。人の5歩先ぐらいを考えてる。何を考えてるのかわからないんですけど、わからないからこそ好きだし、人を魅了するのだろうなと感じます。
Q佐々木さんの現在の趣味は何ですか?
綺麗に言えば、ゴルフとかキャンプとか。でも人と遊ぶツールだったら何でもいいんですよ、別に。友達がやることは全部やるみたいな。みんながゴルフをやるから僕もやるし、キャンプも家族やみんなで楽しめるからやるし。人と集まって遊べるなら、ゲームでも野球でもフットサルもやる。みんながやること、が趣味ですね。
Q座右の銘はありますか?
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」。意識しないといけない、と思っています。
「自分に関わる人たち全員を豊かにしたい」
Q今後の展望や、やりたいことを教えてください。
日本一の営業所を作ることを目指しています。そして、ソニー生命という組織の中で、行けるところまで行きたい。独立したいとかは全く思っていなくて、組織の中でどこまで階段を上がれるかに魅力を感じています。5年以内に岡山支社の支社長に、その後は大都市圏の支社長になりたいです。
僕はIPUの2期生なので、おそらく金融機関の支社長クラスになるのは1番早い世代です。僕がIPUで最初になりたいですね。
家族がやりたいことは、全てやらせてあげたい。そして、仲間やお客様など、僕に関わる人たち全員を豊かにしたいです。